海や川や湖などの水辺で、SUP(サップ)楽しむ人が増えてきましたね。
森七菜さん主演の「真夏のシンデレラ」でSUP(サップ)のシーンが多かったこともあり、ドラマから関心を持った人もいるのではないでしょうか。
興味はあるけれどSUP(サップ)とは具体的にどんなスポーツなのか、どのように楽しむのかがわからない人もいると思います。
SUP(サップ)を安全に楽しむには、まずは特徴や遊び方や必要な道具類などを理解することが大切です。
今回はSUP(サップ)とはどんな遊びなのか、用意すべき道具や服装や嫌われる理由などについて初心者にもわかりやすく解説していきます。
SUP(サップ)とは?
SUP(サップ)とは、正式名『Stand Up Paddleboarding(スタンドアップパドルボーディング)』の略語です。
ハワイ発祥のウォータースポーツで、水面に浮かぶボードの上に立ちパドルで漕ぎながら水面を進みます。
安定感があるボードを使用するので、初心者でも比較的簡単に始められるのも人気の理由です。
SUP(サップ)の基本
SUP(サップ)の基本は、以下の3つです。
- パドルの調整
- 基本姿勢
- 漕ぎ方
基本を知らないと、怪我などのトラブルが発生する可能性があります。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
パドルの調整
SUP(サップ)の基本1つ目は、パドルの調整です。
特にパドルの長さは、一般的に自分の身長よりも15~25cm長めに調整します。
パドルを立てて、グリップが手首の高さに来るように調整しましょう。
多くのパドルは長さを変えられるようになっており、クリップやレバーで簡単に調整できます。
適切な長さになったら、動かないようしっかりと固定してください。
基本姿勢
SUP(サップ)の基本2つ目は、基本姿勢です。
悪い姿勢は、SUP(サップ)を不安定にするので注意してください。
・足の位置
・つま先はまっすぐ前を向け、足の裏全体でバランスを取りましょう。
・膝を軽く曲げることで衝撃を吸収しやすくなります。
・ 体幹の安定
・上半身はリラックスし、肩に力を入れすぎないようにしましょう。
・視線
・足元を見続けると、バランスを崩しやすくなるので注意してください。
・手に力を入れ過ぎず自然な位置で持ちましょう。
漕ぎ方
SUP(サップ)の基本3つ目は、漕ぎ方です。
ゆっくりと練習して、リズムと力加減をつかんでくださいね。
・パドルの入水
・体幹を使って体をひねり、パドルを前に押し出しましょう。
・パドルの引き
・腕だけでなく体全体で漕ぐように意識しましょう。
・パドルの抜き方
・スムーズにパドルを引き抜くことで、次の漕ぎに移りやすくなります。
・バランスよく漕ぐ
・左右交互にリズムよく漕いで、ボードの進行方向を安定させましょう。
基本の漕ぎ方をマスターすれば疲れにくくなり、効率よく滑らかに進めるようになります。
本格的に学ぶなら、インストラクターの指導を受けられるSUP(サップ)体験レッスンに参加してみるのも良いですね。
SUP(サップ)に必要な道具
SUP(サップ)に必要な道具は、以下の通りです。
- SUPボード
- パドル
- リーシュコード
まずは、基本の3つの道具を揃えましょう。
それでは、ひとつずつ見ていきます。
SUPボード
SUP(サップ)に必要な道具1つ目は、SUP ボードです。
サーフボードと形が似ていますが、少し大きめで厚みや長さがあります。
安定してボードの上に立てるよう、サーフボードより幅が広めです。
ボードには色々な種類がありますが、初めて購入するならオールラウンドを選んでみてはいかがでしょうか。
クルージング用に作られたボードで、安定性が高く初心者にも扱いやすくなっています。
幅広の形状でスピードが出にくい面がありますが、浮力が高く扱いやすいボードです。
パドル
SUP(サップ)に必要な道具2つ目は、パドルです。
パドルは前進や方向転換、スピード調整など様々な役割を持っています。
自動車でいうところの、ハンドルやブレーキ、アクセルの役割をひとつでこなす大切なものです。
パドルはアルミや木製など様々な素材で作られており、それぞれ重さや値段も違います。
初心者が購入するなら耐久性が高く、価格も手頃なアルミニウム製がおすすめです。
予算に余裕があるなら、より軽く耐久性に優れたファイバーグラス製にするのも良いですね。
リーシュコード
SUP(サップ)に必要な道具3つ目は、リーシュコードです。
SUPボードと人をつなぐコードで、転倒したときにボードが流されるのを防ぐ役目があります。
リーシュコードがあれば落水してもすぐにボードに戻ることができますし、 ボードが他の人にぶつかるのを防げるのも利点です。
購入する時は、耐久性が高く絡まりにくい品質の良いものを選んでください。
絡まったときに、素早く外せる機能があるかどうかも確認しておきましょう。
SUP(サップ)の服装
SUP(サップ)の服装は、季節によって選ぶものが違います。
夏は水着やボードショーツ、紫外線対策のラッシュガードなどを用意しましょう。
Tシャツやレギンスは、撥水機能に優れたものや速乾性に優れたものがおすすめです。
秋や冬など気温・水温が低い時期は、保温性が高いウェットスーツを用意しておきたいですね。
安全を確保するためのライフジャケットは、年間を通して必ず着用してください。
小物類では、紫外線対策の帽子やサングラスや滑りにくいウォーターシューズなどが必要です。
SUP(サップ)を楽しめる場所
SUP(サップ)を楽しめる場所は、以下の水辺です。
- 海
- 川
- 湖
選ぶ場所によって、SUP(サップ)の楽しみ方も変わってきます。
それぞれの違いを理解して、自分に合う場所を選びましょう。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
海
SUP(サップ)を楽しめる場所の1つ目は海です。
潮の香りや広大な景色を楽しみながら、伸び伸びと漕げるのは海ならではですね。
SUP(サップ)が嫌われる理由に衝突やスペースの占有がありますが、広い海ならその心配が少なくなります。
波を活かして、サーフインのような気分を味わえるのも良いところです。
ただし、波が高い日や風が強い日は初心者だと対応が難しい場合があります。
海の状態は日によって違うので、天候や波の状態を確認してから出発しましょう。
川
SUP(サップ)を楽しめる場所の2つ目は川です。
川のSUP(サップ)は流れを利用して進むことができるので、技術を磨けるのが良いですね。
自然の流れに対応することで、バランス感覚や操作技術が身につきますし、障害物を避けることで判断力と瞬発力が鍛えられます。
川沿いの自然を眺めながら進めるのも良いですね。
しかし、流れが速い場所や急流は危険が伴うため初心者には向いているとはいえません。
まずは穏やかな流れの川からスタートし、経験に応じた最適な場所を選びましょう。
湖
SUP(サップ)を楽しめる場所の3つ目は湖です。
海や川に比べて波や流れが少なく、経験が少ない人も気軽に楽しむことができます。
湖岸の自然や山々の風景を眺めながら、広大な湖面を自由に探索できるのも良いですね。
ボートやカヤックなどをする人もいるので、周囲に気を配ることも忘れないでください。
ぶつかったりすると嫌われる可能性がありますので、マナーをしっかり守ってSUP(サップ)を楽しみましょう。
SUP(サップ)の値段
SUP(サップ)の値段は、安いものを選んだ場合でも初期費用は5万円~10万円は必要と考えておきましょう。
例えば、初心者向けの基本的なSUP(サップ)セットであれば3万~6万円から購入可能です。
さらに、SUP(サップ)を楽しむための服装や小物類を揃えるとなると、その費用も発生します。
服装はライフジャケットやウェットスーツ、ラッシュガードなど様々なアイテムが必要なので、1~3万円程度はみておきたいですね。
SUP(サップ)の値段は、選ぶ素材やブランドによっても大きく変わります。
予算に合わせて最適な商品を選びましょう。
SUP(サップ)の遊び方
SUP(サップ)の遊び方は、以下のように実に豊富です。
- SUPクルージング
- SUPサーフィン
- SUPヨガ
- SUPフィッシング
- SUPダウンウインドウ
- SUPダウンリバー
- SUPポロ
SUP(サップ)の扱いに慣れたら、いろいろな遊び方に挑戦するのも良いですね。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
SUPクルージング
SUP(サップ)の遊び方1つ目は、SUPクルージングです。
自然を楽しみながらリラックスして進めるので、初心者から上級者まで幅広く人気があります。
技術や体力に応じて、マイペースで楽しめるのも良いですね。
ボードは、安定性と直進性に優れたクルージング用がおすすめです。
SUPサーフィン
SUP(サップ)の遊び方2つ目は、SUPサーフィンです。
従来のサーフィンとは異なりパドルを使って波を捕まえるので、初心者でも比較的簡単に波に乗ることができます。
初心者は小さな波から始めてみましょう。
ボードは操作性の良い短めのタイプがおすすめです。
SUPヨガ
SUP(サップ)の遊び方3つ目は、SUPヨガです。
自然の中で行うため心身ともにリラックスできますし、バランス感覚や体幹の強化に役立ちます。
安定性の確保が大切なので、波や風が少ない静かな湖や湾を選ぶことがおすすめです。
まずは基本的なポーズから始め、徐々に難易度を上げていきましょう。
ボードは幅が広く、安定性が高いヨガ用のSUPボードがおすすめです。
SUPフィッシング
SUP(サップ)の遊び方4つ目は、SUPフィッシングです。
小回りが利くので浅瀬や入り組んだ場所など、船では行くのが難しいところでも釣りを楽しめます。
水辺に近いところで釣りを楽しめますし、モーター音がなく静かに魚を狙えるのも良いところです。
SUPダウンウインドウ
SUP(サップ)の遊び方5つ目は、SUPダウンウインドウです。
風を背に受けて進むので通常よりもスピードを出しやすく、風と波を利用することでサーフィンのような感覚を楽しめます。
追い風を利用するので、効率的に長距離移動ができるのも特徴です。
SUPダウンウインドウは風と波の状況を読みながら進むので、ある程度の経験が必要になります。
パドリング技術や波乗り技術が高い人、海の状態をしっかり読める人に向いています。
SUPダウンリバー
SUP(サップ)の遊び方6つ目は、SUPダウンリバーです。
流れに乗って川を下る遊び方で、自然の力を感じながら移動します。
急流や障害物を乗り越えながら進むSUP(サップ)は、冒険心を刺激してくれますね。
SUPダウンリバーは、バランス感覚やパドルの技術が求められる遊び方です。
基本をマスターし、技術を磨いてから挑戦しましょう。
SUPポロ
SUP(サップ)の遊び方7つ目は、SUPポロです。
SUPポロは複数人で協力しながら遊ぶので、SUP仲間がいる人に向いています。
具体的にはチームに分かれてパドルでボールを操り、相手のゴールに入れる遊びです。
位置取りなどの戦略が重視されるところも、他のSUP(サップ)の遊び方と大きく違いますね。
ボード上での優れたバランス感覚と、パドルでのボール操作技術の高さが求められる遊び方です。
SUP(サップ)の注意点
SUP(サップ)を安全に楽しむための注意点は、以下の通りです。
- 道具の点検
- パドリングの練習
- 保険の加入
SUP(サップ)中の事故やトラブルを防ぐためにも、リスク管理はしっかりしておきたいですね。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
道具の点検
SUP(サップ)の注意点1つ目は、道具の点検です。
道具の不具合は、思わぬ事故につながることがあります。
具体的な点検ポイントは、以下の通りです。
・ボードの点検
・大きなひび割れや傷がないかをチェックましょう。
・エアインフレータブルの場合は、空気漏れがないか確認してください。
・シャフトとブレードに割れや欠けがないかどうかをチェック。
・つなぎ目がしっかり固定されているかどうかも確認してください。
・リーシュコードの点検
・コードに ほつれや劣化がないか確認します。
・ストラップと接続部がしっかりと固定されているかどうかをチェックしましょう。
定期的な点検で、安全を確保しましょう。
パドリングの練習
SUP(サップ)の注意点2つ目は、パドリングの練習です。
パドリングの練習は、安全にSUP(サップ)を楽しむために欠かすことができません。
正しいパドリング技術を身につけることで肩の負担が軽減され、少ない労力でスムーズに進めるようになります。
練習を繰り返すことでバランス感覚が養われますし、筋力アップや体力アップにも効果的です。
SUP(サップ)が嫌われる理由のひとつには、初心者によるパドル操作のミスがあげられます。
練習をしっかりして、パドル操作の技術を上げれば他の人やボートとの衝突を回避しやすくなりますね。
パドリングの練習では、正しい姿勢と動作を意識しましょう。
初心者はまず静水で基本を学び、徐々に難易度を上げることをおすすめします。
保険の加入
SUP(サップ)の注意点3つ目は、保険の加入です。
楽しい遊びですが、アクシデントへの対策はしっかり行いたいですね。
第三者に怪我をさせたり物を壊してしまうと、場合によっては多額の賠償金を請求される可能性があります。
保険に加入しておけば、 もしものトラブルに備えることができますね。
ボードやパドルの破損に対する補償がついた保険もあるので、高価な道具が壊れた場合でも安心です。
スポーツやレジャー活動中の事故やトラブルに備えるための保険は、以下のようにいろいろな種類があります。
個人賠償責任保険 | 他人に怪我をさせたり、他人の物を壊した場合に補償する保険 |
傷害保険 | 自分自身が怪我をした場合に補償を受けられる保険 |
スポーツ保険 | スポーツ活動中の事故に特化した保険 |
マリンスポーツ専門保険 | マリンスポーツ中の事故に特化した保険 |
レジャー保険 | 旅行やアウトドア活動やスポーツなどのレジャー活動中に起こる事故やトラブルに対する補償を提供する保険 |
一日単位の契約から年間契約できるものまで、契約期間も豊富です。
補償内容や掛け金などを比較しながら、自分に合う保険を選んでください。
SUP(サップ)とはなにかについてのまとめ
今回は、SUP(サップ)とはなにかついて解説してきました。
SUP(サップ)とは、専用のボードに立ちパドルで漕ぐウォータースポーツで海や川や湖など様々な水辺で楽しむことができます。
遊ぶ場所によって楽しみ方が変わってきますので、自分に合う水辺や遊び方を見つけてください。
まずは基本を学び正しい知識や技術を身に付け、技術が向上したらSUPサーフィンやSUPヨガなどのユニークな遊び方に挑戦することをおすすめします。
安全対策も忘れず行い、自分に合うスタイルでSUP(サップ)を楽しんでくださいね。
コメント