飛行機での長距離移動には、メディキュットのような着圧ソックスでむくみ対策をしているという声を多く耳にします。
しかし、飛行機でメディキュットを使うことに危険性がないか気になりますよね。
今回は、飛行機でメディキュットを使用する効果と危険性をお伝えするとともに、商品選びや使用時に気をつけるべきポイントをご説明します。
メディキュット以外にも、飛行機で使うのにおすすめの着圧ソックスをご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
メディキュットを飛行機で使うのが危険と言われる理由
結論、メディキュットを飛行機で使うこと自体は危険ではありません。
メディキュットを飛行機で使うのが危険だと言われる理由は、足を圧迫することで血流を悪くすると考えられているからです。
メディキュットは血流を良くし、むくみを予防できるアイテムとして知られていますが、実は使い方を間違えると、足に逆効果となります。
正しい選び方や履き方を知っておかないと、かえって血流が悪くなり、疲れや痛みを引き起こしてしまうんです。
しかし、メディキュットを飛行機で使うこと自体が危険なわけではないので、メリットとデメリットを把握した上で、正しい使い方を覚えましょう。
メディキュットを飛行機で使うのは危険と言われるけどメリットやデメリットは?
飛行機でメディキュットを使用するメリットは、以下のような症状が起きることを予防できるからです。
- 足のむくみ
- エコノミークラス症候群
一方で、使い方を間違えると、以下のような危険性が高まるといったデメリットもあります。
- 血流悪化
- 皮膚トラブル
ここからは、飛行機でメディキュットを使うメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
メリット
まず、メディキュットを飛行機で使うメリットは次の通りです。
- むくみを予防できる
- エコノミー症候群を予防できる
では、詳しく見ていきましょう。
むくみ予防
飛行機でメディキュットを使うと、足がむくむのを防ぐことができます。
飛行機の中では、座りっぱなしや気圧の変化に伴い血流が悪くなるため、足のむくみが起きやすくなります。
それに対してメディキュットは、足の筋肉に刺激を与えることで血液の循環をサポートするため、足のむくみを予防する効果があるんです。
とある研究では、メディキュットを履いて血流速度を測定したところ、およそ20%上がったという結果が出たそうです。
筆者は、立ち仕事で足がだるいなぁと感じた時にメディキュットを履きますが、むくまない上に、疲れが取れて楽になるので、同様に飛行機でも履いてみたところ、効果が感じられました!
エコノミー症候群予防
また、エコノミー症候群の予防効果もあります。
エコノミー症候群の原因は、同じ姿勢を取り続けることで血流が悪くなり、血の塊ができて血管を塞いでしまうことです。
これにより血栓が肺に詰まると呼吸困難に陥り、命の危険もある病です。
エコノミー症候群を予防できるというのは、むくみ予防ができる理由と同様に、メディキュットには血流を良くする効果があるからです。
飛行機に長時間乗っていると発症のリスクが高まるため、メディキュットを使って血流を良くすることは対策法の一つですね。
デメリット
続いて、メディキュットを飛行機で使うデメリットは次の通りです。
- 血流を悪化させる
- 皮膚トラブルを引き起こす
では、詳しく見ていきましょう。
血流悪化
メディキュットを正しく使わないと、かえって血流を悪化させる危険があります。
メディキュットには、様々なサイズや加圧力のものが販売されていますが、自分の足に合わないものを使い、圧迫しすぎてしまうと、血の巡りの妨げになってしまいます。
良かれと思ってメディキュットを履いたのに、むくみやエコノミー症候群の危険を招いてしまったら、元も子もありませんよね。
飛行機で使うメディキュットの選び方によっては、血流を悪化させるというデメリットが発生します。
皮膚トラブル
さらに、メディキュットで肌のかぶれや痒みなど、皮膚トラブルを引き起こすことがあります。
メディキュットで長時間締め付けられることで、肌にも負担がかかります。
また、血流が良くなると汗をかき、蒸れやすくなるため、皮膚トラブルに繋がりかねません。
筆者は、初めて履いた着圧ソックスの素材が肌に合わなかったようで、旅行先でかぶれや発疹が出てしまった苦い思い出があります…。
皮膚が弱い方やアレルギーを持つ方にとっては、飛行機でメディキュットを履くことは危険とも言えます。
飛行機で使うメディキュットを選ぶポイント
メディキュットには様々なタイプが揃っていますが、どのようなものを選べば良いのでしょうか。
飛行機で使うメディキュットを選ぶポイントは次の通りです。
- 適切なサイズと圧力
- ひざ下までの丈長さ
これらの条件を満たすメディキュットを選ばないと、血流悪化や皮膚トラブルなどの危険性が高まります。
では、詳しく見ていきましょう。
適切なサイズと圧力
メディキュットが自分の足に合ったサイズ、用途に合わせた加圧力かどうかを確かめる必要があります。
サイズや加圧力の合っていないメディキュットを飛行機で履くと、血流悪化や皮膚トラブルを引き起こしかねないからです。
たとえばメディキュットのサイズを選ぶ時、足が入るかどうかだけで判断していませんか?
ふくらはぎや足首の太さも測った上で、パッケージやサイトに記載されているサイズ表と照らし合わせ、自分の足に合うサイズを選びましょう。
また、加圧力が強ければ強いほど効果があると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、飛行機で長時間使用するのには不向きです。
飛行機で使うなら、加圧力が弱めに設計されている「夜用」や「日常使用型」などを選びましょう。
このように、適切なサイズと圧力のメディキュットを履くことが大切です。
ひざ下までの長さ
飛行機で使用するメディキュットは、ひざ下までの長さを選びましょう。
飛行機の中で長時間ウエストや太ももまで締め付けてしまうと、血流を悪化させ、エコノミー症候群の危険性を高めてしまうからです。
メディキュットにはタイツ型やソックス型などのバリエーションがありますが、飛行機での足のむくみ対策には、ひざ下丈のソックス型で十分効果を発揮できます。
安全に使用するためにも、飛行機でメディキュットを使う際はひざ下までのタイプを選ぶことがポイントです。
メディキュットを飛行機で使う時の注意点
飛行機でメディキュットを使う時、履く位置や使用時間にも大事なポイントがあります。
正しい位置で、適切な使用時間を守って履かないと、効果が薄れたり、血流悪化や皮膚トラブルといった危険を伴ったりするからです。
では、詳しく解説していきます。
正しい位置ではく
正しい位置で履くようにしましょう。
足首やふくらはぎに均一に圧力がかかるよう、医学に基づき設計されているメディキュットですが、たるんでいたり、ひざ裏で生地が丸まったりしていると、効果が薄れてしまいます。
とはいえ、圧力ソックスを履き慣れていない方からしたら、「きつくて上手く履けない」「足先までしっかり入らない」「密着して伸ばしづらい」と苦戦しがちです。
メディキュットを正しい位置で履くコツは、以下の手順で着用することです。
- 足を入れる前に、つま先以外の部分を裏返す
- つま先から足を入れて、かかとまで履く
- 裏返した部分を少しずつ伸ばしながら、足に密着させる
普段靴下を履く時の履き方よりも、ダイビングウェアを着用する時のように少しずつ引き上げていくイメージですね。
飛行機で履く前に、何度か家で履く練習をしてみると、コツが掴めるのではないでしょうか。
使用時間を調整する
長時間連続して使用することは避け、こまめに休憩をはさみましょう。
飛行機に乗る間ずっと使い続けることで、過度に圧迫され、血流が悪くなったり皮膚トラブルを引き起こしたりする危険があります。
メディキュットを履いたまま機内で寝てしまい、目が覚めた時には足がしびれてしまっていたなんて話も聞いたことがあります。
4~5時間おきに外して、足を締め付けから解放する時間も重要です。
メディキュット以外に飛行機で使える着圧ソックスおすすめ5選
ここからは、メディキュット以外に飛行機で使えるおすすめの着圧ソックスをご紹介します。
おすすめの着圧ソックスは以下の5選です。
- ドクターショール 寝ながらメディキュット
- ドクターショール フライトソックス
- スリムウォーク 美脚ハイソックス
- MKY Company walkplus+
- メディックピエド オリーブ着圧綿混ハイソックス
では、順に見ていきましょう。
ドクターショール 寝ながらメディキュット
「ドクターショール 寝ながらメディキュット」は、就寝時用に設計されていて、加圧力が弱めなので、初めて着圧ソックスを使用する方も挑戦しやすいと思います。
つま先が開いているため、指先が蒸れにくいのも利点です。
ドクターショール フライトソックス
「ドクターショール フライトソックス」は、飛行機で長時間使用する目的で作られた英国航空健康協会認定製品です。
足首とふくらはぎへの段階的な圧力設計でより効果が期待できます。
柔らかい素材ですが、締め付け感は強めです。
飛行機で長時間使用する目的で作られているので、飛行機でメディキュットを使用する危険性に不安がある方も安心して使えるのではないでしょうか。
スリムウォーク 美脚ハイソックス
「スリムウォーク 美脚ハイソックス」も段階的な圧力設計で、さらに土踏まず部分にアーチサポート設計がされているので、むくみ予防に効果的です。
メッシュ編みで作られているので、通気性が良いのもポイントになります。
MKY Company walkplus+
「MKY Company walkplus+」は、程よく伸縮性があり、着脱が簡単な上、足にフィットする形状で履き心地も良いです。
つま先が開いていて、吸汗性も優れているため、蒸れを防ぎながらむくみ対策ができます。
メディックピエド オリーブ着圧綿混ハイソックス
「メディックピエド オリーブ着圧綿混ハイソックス」は、香川県の小豆島で作られた上質なオリーブオイルで加工され、しっとりなめらかな肌触りです。
むくみはもちろん、肌の乾燥対策も同時にできます。
着圧数値にもこだわり、適度な締め付け感で、履き心地を重視したい方におすすめです。
メディキュットを飛行機で使うのは危険なのかについてのまとめ
以上、飛行機でメディキュットを使用する際に潜む危険と、選び方や使い方のポイントをご紹介しました。
まとめると、以下のようになります。
- メディキュットを飛行機で使うと、足のむくみやエコノミー症候群を予防できる
- 選び方や使い方を誤ると、血流悪化や皮膚トラブルの危険がある
- 安全かつ効果的に使うためには、
- 適切なサイズと圧力、ひざ下のものを選ぶ
- 正しい位置で履くため、少しずつ伸ばしながら着用する
- 使用時間を調整し、適度に足を休める
メディキュットを飛行機で使う際は、正しい選び方と使い方を守りましょう。
ぜひこの記事を参考にして、フライトを快適に過ごしてくださいね。
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