子どもがギリギリまでトイレを我慢することで悩んでいる人は多いと言われています。
いつまでも自主的に行かないのは困りますし、長時間排泄をしないと健康面に悪影響が出ないかも心配ですよね。
悩みを解消するには、子どもの心理を知ることが大切です。
今回は、子どもがギリギリまでトイレを我慢する心理を調べてみました。
対処法や、我慢することでかかりやすくなる病気についてもご紹介します。
トイレを我慢する子どもの心理
トイレを我慢する子どもの心理は、以下の通りです。
- 遊びを中断するのが嫌だ
- トイレが汚い
- 家のトイレじゃないと嫌だ
- 人がいると恥ずかしいから
幼児だけではなく、小学生でもギリギリまで我慢する子もいます。
それでは、理由を1つずつ見ていきましょう。
遊びを中断するのが嫌だ
トイレを我慢する子どもの心理1つ目は、遊びを中断するのが嫌だです。
遊ぶ時間が減るのが嫌で、ギリギリまで我慢してしまうことがあります。
子どもにとって遊びは非常に重要で、楽しさや興奮を得られる活動です。
好きなことに集中し過ぎて尿意を忘れてしまうのかもしれません。
ギリギリまで我慢させないためには、定期的なトイレタイムを設けることをおすすめします。
30分に一度ぐらいは遊びを中断させ、トイレに行くよう声掛けしてみましょう。
トイレが汚い
トイレを我慢する子どもの心理1つ目は、トイレが汚いです。
衛生面に対する感覚が敏感な子どもの場合、汚れや不快な臭いに対して不安や嫌悪感を抱くことがあります。
公園などにある公衆トイレだと汚いと感じてしまい、なかなか用を足そうとしてくれません。
外ではなく家のトイレを嫌がるのであれば、便座カバーをこまめに交換したり消臭剤を置いてみると良いでしょう。
家のトイレじゃないと嫌だ
トイレを我慢する子どもの心理3つ目は、家のトイレじゃないと嫌だです。
外出先のトイレは見知らぬ環境であるため、不安や緊張を感じることがあります。
多くの人が出入りする公衆トイレは落ち着かない場所といえるでしょう。
水の流し方など、設備が違うことも不安の要素になっている可能性があります。
その点、静かできれいな家のトイレは子どもにとって安心できる場所の一つです。
人がいると恥ずかしいから
トイレを我慢する子どもの心理4つ目は、人がいると恥ずかしいからです。
子どもでも、パンツをおろして排泄する姿は人に見られたくありません。
幼稚園生や小学生ぐらいになると自我が芽生え、他人の目を気にするようになります。
特に学校での排便を恥ずかしがる子は多く、ギリギリまで我慢しがちです。
排泄を恥ずかしがることは不思議なことではなく、健全な心の成長と言えるでしょう。
恥ずかしいことではないことを伝え、安心して利用できるようサポートをしてあげましょう。
子どもがトイレを我慢する時の対処法
子どもがトイレを我慢する時の対処法は、以下を参考にしてください。
- 叱らない
- 日常生活で意識的にトイレに行かせる
- 理由を聞いて理解してあげる
トイレを我慢するのには、子どもなりの理由があります。
幼い心に寄り添うことで解決策が見つかるかもしれません。
では、1つずつ見ていきましょう。
叱らない
子どもがトイレを我慢する時の対処法1つ目は、叱らないです。
失敗を繰り返すと思わず大きな声を出してしまうことがありますが、叱られることで子どもの心は不安定になってしまいます。
もし我慢してお漏らしをしてしまっても、強く叱らないようにしてください。
トイレのことで嫌な経験をすると、ますます我慢するようになるかもしれません。
叱った場合は、後で優しく声を掛けるなどフォローをしてあげましょう。
日常生活で意識的にトイレに行かせる
子どもがトイレを我慢する時の対処法2つ目は、日常生活で意識的にトイレに行かせるです。
例えば1時間ごとや2時間ごとにトイレに行く時間を作ることで、排尿や排便の習慣をつけやすくなります。
おもちゃで遊んでいる時やテレビを見ている時など、活動が一段落したタイミングで声をかけると良いでしょう。
日常生活の中で意識的にトイレに行かせれば、ギリギリまで我慢しなくなります。
理由を聞いて理解してあげる
子どもがトイレを我慢する時の対処法3つ目は、理由を聞いて理解してあげるです。
恥ずかしい、怖いなど嫌がる理由がある場合、その感情をしっかり受け止めてあげてください。
理由が分かったら、その問題に対する具体的な対処法を考えます。
怖がっているなら照明を明るくし、好きなキャラクターグッズなどを用意して楽しい雰囲気を作りましょう。
汚いから嫌だという場合は、きれいに掃除をして環境を整えてみましょう。
カバーなどの布類も汚れやすいので、気をつけてくださいね。
トイレを我慢する子どもは病気にかかる?
トイレを我慢する子どもは、以下のような病気にかかる可能性があります。
- 膀胱炎のリスクがある
- 便秘になる
どちらも慢性化する可能性があるので、早めに対処したいですね。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
膀胱炎のリスクがある
トイレを我慢する子どもがかかる可能性がある病気1つ目は、膀胱炎です。
長時間我慢すると尿が膀胱に長時間留まるため、細菌が繁殖しやすくなり膀胱炎のリスクが高まります。
膀胱炎を繰り返すと慢性化することがあるので、定期的にトイレに行く習慣をつけることが大切です。
便秘になる
トイレを我慢する子どもがかかる可能性がある病気2つ目は、便秘です。
排便を我慢すると、お腹の中で便が固くなり排便時に痛みを伴なうことがあります。
辛い経験をすることで、さらに我慢するようになるかもしれません。
便秘を防ぐには、規則正しいトイレ習慣をつけることが大切です。
特に食後は排便しやすいタイミングなので、食事が済んだら行くよう促しましょう。
トイレを我慢する子どもの心理に関するよくある質問
トイレを我慢する子どもの心理に関するよくある質問は、以下の通りです。
- 4歳でもトイトレが進まないのが心配
- 発達障害の子がトイレに行かない時はどうすればいい?
同年代の他の子よりも遅れが目立つと、不安になりますよね。
それでは、1つずつ答えていきます。
4歳でもトイトレが進まないのが心配
トイレを我慢する子どもに関する質問1つ目は、4歳でもトイトレが進まないのが心配です。
排尿機能の発達には個人差があるので、まだ機能が完成していない可能性があります。
一般的にトイトレは2歳から3歳頃に始まり、4歳から5歳頃には完了することが多いです。
しかし、個々の発達には差があるため、終了時期は子どもによって異なります。
子どもによって成長のペースは異なるため、焦らずに見守ることが大切です。
また、最近の紙おむつは吸収力が高くお漏らしをしてもすぐ乾くなど、不快感が少ないものが増えてきました。
おむつが原因なら、思い切って布のパンツに変えれば不快感が伝わりやすくなり、トイトレが進むかもしれません。
発達障害の子がトイレに行かない時はどうすればいい?
トイレを我慢する子どもに関する質問2つ目は、発達障害の子がトイレに行かない時はどうすればいい?です。
発達障害の子は日常生活のルーチンが変わることが苦手なことが多く、トイレに行くタイミングにも強いこだわりを持っていることがあります。
さらに、感覚過敏があることで水が流れる音や臭いを不快に感じているのかもしれません。
失敗しても強く怒ったりせず、ちゃんと行けたら褒めたりごほうびを与えたりしてやる気を応援してあげましょう。
うまく行かない場合は、医療機関や発達支援の専門家に相談し、アドバイスやサポートを受けることをおすすめします。
トイレを我慢する子どもの心理についてのまとめ
今回は、トイレを我慢する子どもの心理について解説してきました。
いつまでも自主的に行かない、オムツが取れないのは不安がありますが、成長には個人差があることを理解してください。
子どもがトイレを我慢する心理は、遊びを中断したくない、恥ずかしいなど実に様々です。
あまりに我慢すると、膀胱炎や便秘のリスクが高まります。
本人からを嫌がる理由を聞き、それぞれの理由に合う対処法を考えていきましょう。
失敗しても強く叱ったりせず、それぞれのペースに合わせて根気よくサポートしてあげてくださいね。
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