岸和田だんじり祭りは全国的に知られているお祭りですが、死亡事故が多いことでも有名です。
楽しいはずのお祭りで死亡事故が起こるなんて、ショッキングな話ですよね。
しかし、死亡事故が起きているにも関わらず、お祭りが今も続いているのはなぜなのでしょうか?
この記事では、これまで岸和田だんじり祭りで起きた死亡事故の件数や内容と、お祭りがなくならない理由などをまとめました。
死亡事故が多い岸和田だんじり祭りはなぜなくならないの?と疑問に思っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
岸和田だんじり祭りの死亡事故の件数
岸和田だんじり祭り、毎年凄い賑わいですが昨日引き手が引かれて
1人死亡しており残念な結果です。1人は左手引かれて骨折だったかな?
毎年派手な祭りですが、怪我人が多いのもこの祭りなので危ない所に
陣取らない洋にお願いします。 https://t.co/lm5hPI5ThJ— 和田修司 (@silviaps131) October 13, 2015
岸和田だんじり祭りの死亡事故件数は4件です。
ただ、調査対象にしたのは2000年代に入ってからの死亡事故件数なので、90年代以前まで遡ると4件以上になる可能性があります。
岸和田だんじり祭りで過去に起きた死亡事故
今年の岸和田だんじり祭りの死亡事故が報じられないのはどうしてだろう。隠蔽がうまくいったのか?
— エニグマ (@enigmaend) September 21, 2015
岸和田だんじり祭りで過去に起きた死亡事故の詳細は次の通りです。
発生日時 | 場所 | 事故内容 |
2023年10月9日 | 大阪府岸和田市 | だんじりとガードレールの間に挟まった52歳男性が死亡 |
2016年4月17日 | 大阪府岸和田市 | だんじりとガードレールの間に挟まった39歳男性が死亡 |
2002年9月13日 | 大阪府岸和田市 | だんじりとフェンスの間に挟まった男性が死亡 |
2002年8月30日 | 大阪府岸和田市 | だんじりから転落した男性が死亡 |
岸和田で起きた死亡事故で亡くなっているのは参加者で、だんじりとガードレールなど防護柵の間に挟まれたことが原因となっています。
岸和田以外で起きただんじり祭りの死亡事故一覧
今日のトピック!
愛知県の挙母(ころも)祭りで山車に引かれ1人死亡
大阪だんじり祭りで山車が横転し1人死亡
神事による死亡事故は過去に特別抗告され最高裁で棄却されている
信教の自由は憲法で保障されているので当然の結果と言えよう
しかし pic.twitter.com/IGUJF2L6V5— あっちやん (@kanagawajp1969) October 17, 2022
だんじりによる死亡事故は、岸和田以外の地域でも起きています。
過去に起きた死亡事故は次の通りです。
発生日時 | 場所 | 事故内容 |
2023年10月8日 | 大阪府大阪市 | だんじりとガードレールの間に挟まった52歳男性が死亡 |
2023年10月20日 | 岡山県真庭市 | 2基のだんじりに挟まった23歳の男性が死亡 |
2022年10月14日 | 愛知県富田林市 | だんじりの下敷になった52歳男性が死亡 |
2022年10月15日 | 愛知県豊田市 | だんじりに轢かれた48歳男性が死亡 |
2019年8月2日 | 兵庫県尼崎市 | だんじりの下敷になった37歳男性が死亡 |
2016年10月9日 | 大阪府忠岡町 | だんじりとガードレールの間に挟まった40歳男性が死亡 |
2015年10月10日 | 大阪府泉佐野市 | 10メートルほど引きずられた41歳男性が死亡 |
2015年9月13日 | 兵庫県淡路市 | だんじりの下敷になった49歳男性が死亡 |
2014年10月5日 | 兵庫県三田市 | だんじりが手水舎に衝突し、崩落した屋根の下敷になった見物客の47歳女性が死亡 |
2013年4月7日 | 兵庫県南あわじ市 | だんじりに轢かれた中学2年男子が死亡 |
2010年10月10日 | 大阪府泉大津市 | 2基のだんじりに挟まった52歳の男性が死亡 |
2007年10月18日 | 兵庫県宝塚市 | だんじりに轢かれた飛び入り参加者の男性が死亡 |
2006年10月7日 | 大阪府忠岡町 | だんじりと塀の間に挟まった男性が死亡 |
2006年9月24日 | 大阪府堺市 | だんじりから転落した男性が死亡 |
2004年8月2日 | 兵庫県尼崎市 | 2基のだんじりに挟まった男性が死亡 |
2003年8月2日 | 兵庫県尼崎市 | だんじりに轢かれた男子高校生が死亡 |
2002年10月20日 | 大阪府大阪市城 | だんじりの下敷になった男性が死亡 |
2002年10月17日 | 岡山県鏡野町 | だんじりに轢かれた小学2年男子が死亡 |
2002年10月6日 | 大阪府堺市 | だんじりの下敷になった男性が死亡 |
2023年10月8日の件については、当時の様子を収めた死亡事故動画も出回っています。
また、信じがたいことに岸和田以外の地域では子供が亡くなった事故もありました。
いくら伝統のお祭りとはいえ、死亡事故が起こる可能性のあるだんじりに子供が参加するというのは危険ですよね。
見物客や飛び入り参加者の死亡事故もありましたが、だんじりはなくならずに続いています。
岸和田だんじり祭りで死亡事故が出た場合の補償
岸和田のだんじり祭り!
だんじり保険があるの
知ってホッとした笑— ねこさん ❀ (@kirakira__neko) September 16, 2019
岸和田だんじり祭りでは、死亡事故が出た場合に備えてだんじり専用の保険に加入しています。
だんじり保険には次の2種類があり、補償対象も別々です。
【曳行保険】だんじり参加者が対象
岸和田だんじり祭りで死亡事故が出るのになくならない理由
令和弐年岸和田だんじり祭り
今日までの道のりは容易ではなかったはずです。
各町の考えがあり、各町の祭りがありました
神事を重んじて各町なりの伝統の伝え方を模索し実行する。
岸和田という街は男気溢れるとても優しい街です#下野町#岸和田だんじり祭#岸和田市 pic.twitter.com/GpDp0VoVsF— umebachikoubou (@umebachikoubou1) September 20, 2020
岸和田だんじり祭りで死亡事故が出るのになくならない主な理由は、次の2つです。
- 伝統行事だから
- 地元民に愛されているから
具体的にはどういうことなのか、1つずつ掘り下げて見ていきましょう。
伝統行事だから
岸和田だんじり祭りで死亡事故が出るのになくならない1つ目の理由は、伝統行事だからです。
江戸時代から行われてきた歴史あるお祭りなので、子供の頃からあるのが当たり前という人が多くいます。
受け継がれてきた伝統を守りたいという強い気持ちが地域に根強く残っているため、だんじりをなくそうとはなりません。
地元民に愛されているから
岸和田だんじり祭りで死亡事故が出るのになくならない2つ目の理由は、地元民に愛されているからです。
参加者には子供の頃からだんじりに憧れていた人が多く、一大イベントとして楽しみにしている地元民も多くいます。
たとえ死亡事故が起きても地元民の意見は強く、だんじりをなくすという流れにはなりません。
岸和田だんじり祭りに対する地元民の声
令和5年 岸和田だんじり祭り 産土神社 宮入 門真市地域伝統文化まつり 帰路 2023/11/04(土)https://t.co/Fv8zQKoby2 pic.twitter.com/YuIFz69BFd
— papyun35 (@papyun35) November 5, 2023
岸和田だんじり祭りに対する地元民の声にはどのような内容が多いのか、賛成と反対に分けて調査しました。
賛成の声
岸和田だんじり祭りに賛成する地元民の意見には、次のような声がありました。
- 荒々しいけど楽しい
- 本当に楽しみ
- 休みとって何よりも優先して参加します
地元の祭り。荒々しいけど楽しい。#岸和田だんじり祭り pic.twitter.com/syLIVKEcM2
— つちたろう (@tsuchi_dokin) September 15, 2019
先日9月3日(日)に行われた
地元の祭り
岸和田だんじり祭り
市制100周年 特別曳行 及び 試験曳き本曳きは16日(土)、17日(日) の2日間
岸和田の城下町を駆け巡ります本当に楽しみだぁ
祭りじゃぁぁぁあ#岸和田だんじり祭
#市制100周年特別曳行 pic.twitter.com/UF1pUoF590— CcŁ゛ぱんぱ (@panpa0814) September 5, 2023
地元では岸和田だんじり祭りが始まります
休みとって何よりも優先して参加します
凄くない?
最優先事項を祭りにしてる
この能力て大切で
治療技術を磨くことを最優先
集客することを最優先
最優先にするものでしか成果出せないよ家族とか休みとかそんなん
言うてる間は何も手に入らない— はる@整体院集客アドバイザー (@yuzukuri5) September 16, 2022
賛成派の声からは、心からだんじりが好きで楽しんでいるということが伝わってきますね。
反対の声
一方で、岸和田だんじり祭りに反対する地元民の意見には次のような声がありました。
- だんじりの寄合うるさい
- 地元岸和田ってだけでだんじり好きやろって言われるの腹立たしい
- 仕事行くの支障でまくるから本当辛い
さすが岸和田っ子。RT @yuucos: だんじりの寄合うるさいねん。もう12時まわってんのにでかい声で何相談?練習?そーりゃ!とかほんまに迷惑。地元やし、ちっちゃい頃からあったし、嫌いじゃないけどさぁ…マナー皆無のだんじりファイターは大嫌い。
— かわさき (@to_mg_tto) September 28, 2010
地元岸和田ってだけでだんじり好きやろって言われるの腹立たしい
むしろ嫌いなんです— みさきち (@mm_kt9) September 16, 2018
今日から地元の岸和田祭り〜
交通が制限されて、人より地車が優先になる>_<
仕事行くの支障でまくるから本当辛い。。。
地元の祭りだから嫌いぢゃ無いけど、好きにもなれない
参加してる時は分からなかったけど、もっと他の人の事も考えて欲しいな、、、— カオリン (@Kaori_O1107) September 17, 2015
岸和田が地元でもだんじりが嫌いな人はいて、祭りによる騒音や交通規制にストレスを感じているケースが多いようです。
岸和田だんじり祭りで死亡事故を減らす工夫
岸和田だんじり祭り・その4
夜は提灯をつけてゆっくりと曳行されています。昼間の荒々しさとは随分と様子が異なり、子供達が主役の様な雰囲気です。 pic.twitter.com/oHr9j8NwuK— wisteria (@wiste_1123) September 21, 2015
岸和田だんじり祭りで死亡事故を減らすためには、次に挙げる2つの工夫が必要です。
- 法的な責任を課す
- 速度と道幅を調整する
具体的な方法を見ていきましょう。
法的な責任を課す
岸和田だんじり祭りで死亡事故を減らす工夫の1つ目は、法的な責任を課すことです。
死亡事故の主な原因はだんじりの操作など人的なものなので、過失責任が生じます。
実際に、過去の死亡事故では刑事裁判が行われ、だんじりを運行していた責任者に業務上過失致死傷罪の判決が出たケースがありました。
岸和田だんじりは神事だからとううやむやにせず、死亡事故が起きた場合は法的な責任を課すことで事故を減らせると考えられます。
速度と道幅を調整する
岸和田だんじり祭りで死亡事故を減らす工夫の2つ目は、速度と道端を調整することです。
だんじりは人が曳くため速度は5キロほどですが、角を曲がるときもスピードを落としません。
速度を保ったままでだんじりをコントロールするのはとても難しいため、曲がり角でバランスを崩してしまいます。
曲がり角での死亡事故は非常に多いので、直前に速度を落とすだけでも事故は減るでしょう。
また、だんじりを曳くルートの道幅を調整するということも重要です。
岸和田だんじり祭りでは狭い路地を移動するため、転倒した場合の逃げ道がありません。
だんじりとガードレールに挟まれて亡くなる人がいるのは、道の狭さが原因というわけです。
道幅に余裕がある道をルートにすれば、万一のときでも逃げ場があるので死亡事故が起きる確率はグンと減ると考えられます。
岸和田だんじり祭りの死亡事故についてのまとめ
岸和田だんじり祭りは、活気に満ちた日本の祭りで、熱狂的に祝われます。国内で最もエネルギッシュな祭りとして知られ、毎年 9 月 7 日から 14… pic.twitter.com/SoyugDyF0S
— KASHAF (@Kom_786) May 2, 2024
今回は、岸和田だんじり祭りの死亡事故についてご紹介いたしました。
岸和田だんじり祭りでの死亡事故件数は4件でしたが、他の地域では死亡事故が多発しています。
亡くなった人の中には小学生から高校生までの子供も含まれていて、胸が痛くなった人もいたのではないでしょうか。
死亡事故があっても岸和田だんじり祭りがなくならない理由には伝統行事だからという意見がありました。
伝統行事を守っていくためにも、速度や道幅を調整するなどの工夫が必要そうですね。
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