飛行機に乗ろうとしたら搭乗券にSSSSマークが表示されていた!なんてことはありませんか?
SSSSマークが付いた搭乗券を持っていると、搭乗前の保安検査が通常よりも厳しくなります。
飛行機に乗ることは出来ますが、なぜ自分の搭乗券に印字されたのか、分からないと不安ですよね。
どんな人が対象とされるのか、表示される確率はどれくらいか、避けることは出来ないのか、などの知っておきたい情報をまとめました。
疑問点が多いSSSSマーク表示ですが、詳しく理解することで、避ける確率が上がるかもしれません。
安心してスムーズに飛行機に搭乗できるように、できる範囲で対策を立てましょう。
飛行機の搭乗券にSSSSマークが表示される確率はどのくらい?
飛行機の搭乗券にSSSSマークが表示される確率は、どのくらいあるでしょうか。
一説では飛行機を予約した1便の中から無作為に5~10人程度が選出されるようです。
搭乗者数にもよりますが、SSSSマーク表示の確率はとても低く、およそ5~7%ほどだと考えられます。
SSSSマークは下の画像のように搭乗券の右下あたりに印字されるようです。
搭乗券にSSSSが記載されてビビったのはここだけの話🤫 pic.twitter.com/to4Syo5uJm
— こう (@koh_0707) June 2, 2023
搭乗券を受け取ったら表示されているか確認しておくことをおすすめします。
まず知っておくべきことは、搭乗券にSSSSが表示されるのは、アメリカ路線のみということでしょう。
アメリカ・ハワイへの離発着と、アメリカで乗り継ぐ場合が対象です。
保安検査を実施するTSA(米国運輸保安局)がSSSSマークの運用について規定し、表示する者を選んでいます。
しかし、TSAはどういった基準で選出しているのか公表していません。
ランダムで選ばれるときには5%ほどの確率ですが、何らかの理由で危険視されてしまうと、SSSSマークが必ず表示されてしまう場合があるのです。
つまり、ランダムではなく厳重な保安検査が必要であると指定して選ばれる状況があり、その場合の確率を予測するのは難しいでしょう。
アメリカ旅行で何度もSSSSマークを印字される人がいる一方で、多くの人は通常の保安検査のみで飛行機に乗れています。
つまり、TSAに不審だと思われない人にとっては、搭乗券にSSSSマークが表示される確率は非常に低いということです。
飛行機でSSSSに選ばれる理由
飛行機でSSSSに選ばれるには、下記の3つの理由があります。
- 無作為に抽出された。
- テロ対策のFBIウォッチリストに名前が載っている。
- 何かの原因で怪しいと疑いがある。
SSSSマークの搭乗券を見ると不安に感じるかもしれませんが、ほとんどの人が無作為の抽出によって選ばれているのでご安心ください。
詳しい内容について説明します。
無作為に抽出された
飛行機でSSSSに選ばれる理由の1つ目は、無作為に抽出されたということです。
飛行機に予約した人の中からランダムに選出された数人の搭乗券にSSSSマークが表示されます。
身に覚えがないのになぜ?と思い悩む必要はありません。
危険な人物ではないことが分かっている人の中からも、一定数の人が指定される仕組みになっているのです。
SSSSマークを付けられたほとんどの人が、このランダム選出者です。
保安対策のために決められたルールですので、落ち着いて検査に臨んでください。
テロ対策のFBIウォッチリストに名前が載っている
飛行機でSSSSに選ばれる理由の2つ目は、テロ対策のFBIウォッチリストに名前が載っているということです。
FBI(連邦捜査局)が作成しているウォッチリストに記名された人は必ずSSSSマークが付きます。
このSSSSマークが運用され始めたのは2010年からですが、きっかけとなったのは2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロでした。
搭乗客になりすましたテロリストが旅客機をハイジャックし、NYの世界貿易センタービルへ衝突。多くの人々が犠牲になりました。
この事件の後に、アメリカはTSA(米国運輸保安局)を新設し、アメリカに入国する者の規制を強めたのです。
もし、心当たりがないのに何度もSSSSマーク表示がつくなら、誤ってウォッチリストに名前が載っているかもしれません。
テロリストと同姓同名の場合などに誤って識別されてしまうことがあるため、気になるときはRedress Number(リッドレスナンバー)を申請しましょう。
Redress Numberを付与されることで、DHS(米国国土安全保障省)に情報修正を願い出ることができます。
何らかの原因で怪しいと疑いがある
飛行機でSSSSに選ばれる理由の3つ目は、何らかの原因で怪しいと疑いがあるということです。
FBIのウォッチリストに載る以外に、いくつかの条件によって不審だと考えられてしまうことがあるようです。
たとえば、次のような内容です。
- 片道で航空券を購入している。
- 頻繁に日本と海外を行き来している。
- アメリカが危険国とみなしている国(中東)の渡航歴がある。
- 直前予約をしている。
- 現金で購入している。
航空券の購入の仕方だけでも、テロリストを示唆するような印象を与える場合はSSSSマーク対象に選ばれやすいのかもしれませんね。
数日前に予約をしておくことや、航空券の購入方法を見直すことなどで疑いを持たせない工夫が必要です。
飛行機でSSSSに選ばれたときの対処法
飛行機に乗る際にSSSSマークに選ばれてしまった場合は、どのように対処すべきでしょうか。
次の2点を意識することで、保安検査にも対応しやすくなります。
- まずは冷静に行動しよう。
- 余裕をもって空港に到着しておこう。
それぞれの詳細について説明します。
まずは冷静に
飛行機に乗る際にSSSSに選ばれたときの対処法として、まずは冷静になりましょう。
追加の保安検査は時間がかかりますが、特別に難しい検査ではありません。
落ち着いて係員の指示に従っていれば、15~30分ほどで保安検査を済ませられます。
追加の保安検査を告げられる状況は2パターンあります。
1つ目は、TSAが実施している保安検査の列に並び、SSSSマークの搭乗券をかざすとスキャン装置が警告音を発します。
係員からランダムに行われる追加検査対象であることが告げられ、別室で個別に保安検査を受けるパターンです。
2つ目は、通常の保安検査の後に、搭乗ゲートで係員から追加検査を告げられて別室に移動するパターンです。
突然別室に案内されてパニックにならないように、事前に航空会社のホームページで保安検査について確認して情報を得ておけば、安心して臨めるかもしれませんね。
必要な検査であることを理解して、慌てずに協力する姿勢をみせましょう。
余裕をもって空港に到着しておく
飛行機に乗る際にSSSSに選ばれたときの対処法として、事前に余裕をもって空港に到着しておくことが大切です。
SSSSマークの表示された搭乗券は、自宅のプリンターや空港設置の自動チェックイン機では印刷することができません。
エラーメッセージが表示されるので、搭乗券はカウンターで受け取ります。
事前に搭乗券が準備できないときは、SSSSマークの可能性を疑い、通常より早い時間に空港に着いておきましょう。
SSSSマークの保安検査は30分ほど時間がかかります。
別室に移動した後も、込み合う場合はしばらく待つ必要があるでしょう。
うっかりしてギリギリの時間に保安検査場に向かうと、飛行機に乗り遅れてしまうことがあります。
保安検査により乗り損ねてしまっても責任を取ってもらえませんのでご注意ください。
早めの行動を心がけて、時間内に飛行機に乗れるように気を配りましょう。
飛行機の搭乗券のSSSSに関するよくある質問
飛行機の搭乗券にSSSSマークが表示される件に関して、下記の4つのよくある質問についてまとめました。
- SSSSの意味ってなに?
- なぜ別室に送られるの?
- アメリカ国内線でも表示される?
- 飛行機の搭乗券にSSSSが表示された場合の入国審査での注意点
それでは、順番に説明します。
SSSSの意味ってなに?
飛行機の搭乗券のSSSSマークに関してよくある質問の1つ目は、SSSSの意味ってなに?です。
SSSSはSecondary Security Screening Selectionの略で「二次的なセキュリティー検査選出」という意味で、4S(フォーエス)と読みます。
通常の保安検査とは別に、選出された人は別室での詳細な保安検査を受けるというしるしです。
特に危険物の持ち込みに関して厳重に警戒した調査が行われます。
保安検査を行うTSAからは選出についても、検査の内容についても詳しい説明はほぼありません。
スムーズに済ませられるよう係員の指示に従い適切に対応しましょう。
なぜ別室に送られるの?
飛行機の搭乗券のSSSSマークに関してよくある質問の2つ目は、なぜ別室に送られるの?です。
個別に別室に移動するよう指示を受けると不安になりますよね。
SSSSマーク表示によって、通常2~3分の保安検査とは別に、追加の保安検査を受ける必要があります。
検査の内容は、次のとおりです。
- かばんの中身を(ポーチの中身も)すべて出し、1点ずつ機械に通す。
- カメラやパソコン、スマホなどの電子機器はカバーも外してX線検査。
- 電子機器は電源を入れて起動を確認する。
- カメラで何を撮影するのか、どこに行くのかなど予定の確認を受ける。
- ボディチェックを受ける。
- 靴を脱いで確認する。
- 金属探知機とボディスキャナーにかけられる。
- 爆発物検知器での検査(専用検査紙で拭き取り)。
検査内容はそのときどきで多少変わるかもしれませんが、上記の項目を順番に行われ、場合によっては同じ検査を2回実施されることもあるようです。
危険物持ち込み防止のための検査なので、持ち物のひとつひとつを丁寧に確認されます。
静かな環境下で集中して作業を行う必要があるため、別室での個別検査が必要になるのです。
アメリカ国内線でも表示される?
飛行機の搭乗券のSSSSマークに関してよくある質問の3つ目は、アメリカ国内線でも表示される?です。
SSSSマークの表示はアメリカに出入国する際のみ搭乗券に印字されるものであり、アメリカ国内線では表示されません。
飛行機の搭乗券にSSSSが表示された場合の入国審査での注意点
飛行機の搭乗券のSSSSマークに関してよくある質問の4つ目は、飛行機の搭乗券にSSSSが表示された場合の入国審査での注意点です。
SSSSマークは搭乗前の保安検査が厳重になりますが、飛行機に乗った後は通常通りです。
入国審査で気を付けることは特別ありません。
しかし、最近のアメリカでの入国審査は厳しくなったというイメージが強いですよね。
スムーズな対応ができるように事前に対策はしておきましょう。
パスポートやESTA、往復航空券、ホテルの予約表、行動予定表などの書類をすぐに提示できるように用意しておくとスムーズに進みます。
質疑はすべて英語なので、答えられるよう準備しておきましょう。
単語での回答でも大丈夫です。
スマホは使用できないので、英語での口頭質疑が難しいと感じたら、通訳を頼むか書類ですべて示せるようにしておきましょう。
聞かれたことに対して正確に、かつ正直に答えれば問題なく入国審査を通過できます。
飛行機でSSSSマークが表示される確率についてのまとめ
飛行機でSSSSマークが表示される確率は予測することが難しいのですが、およそ5%~7%と言われています。
しかし、低い確率なのはランダム調査の場合であり、TSAの保安基準によって不審と判断されてしまった一部の人は必ずSSSSを付けられます。
数日前に予約をしたり、現金以外の方法で往復の航空券を購入するなど、対策を立てることで表示される確率は下げられるかもしれません。
飛行機の安全を守るための保安検査ですので、ランダムに選出されても落ち着いて係員の指示に従ってください。
追加の保安検査を受けるときは時間がかかるため、早めに空港に行き、時間に余裕をもって保安検査場に向かうことをおすすめします。
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