東京ディスニーランドの大人気アトラクション、スペースマウンテンにまつわる怖い噂や都市伝説をご存じですか?
噂のひとつには事故で首がなくなってしまったという恐ろしいものもあります。
スペースマウンテンは宇宙をテーマとするローラーコースタータイプの屋内型ジェットコースターです。
東京ディズニーランドが開園した1983年当初からたくさんのディズニーファンに愛されてきましたが、2024年7月でクローズしました。
周辺エリアのリニューアルに合わせて新しく建て替えられ、2027年に再開の予定となっています。
「死亡事故が本当にあったからリニューアルするのかな?」と考えている方もおられるかもしれませんね。
今回はいろいろな憶測が飛び交うスペースマウンテンについての情報をまとめました。
スペースマウンテンの事故で首がなくなった噂の真相
スペースマウンテンの事故で首がなくなったという噂についてですが、これは事実ではありません。
では、なぜこのような噂が立ったのでしょうか。
その理由としては、新しいコースのテスト走行の際、乗せていたマネキンの首が飛んでしまい無くなったというエピソードが元になっているようです。
新しいコースは乗客の安全を考えた末に不採用となりましたが、マネキンの首が消えていたという衝撃的な出来事だけが形を変え、不吉な噂として残ってしまいました。
スペースマウンテンは暗闇を走るジェットコースターで、走行中に周囲を確認できないために様々な憶測をもたらしやすい少し特異なアトラクションなのでしょう。
カーブで激しく横に振られるコースが多いため、人間の首もうっかり飛びそうに感じるのかもしれませんね。
実際には首は飛んでいきませんが、首を痛めている時は悪化させないために乗らないことをおすすめします。
スペースマウンテンの事故に関する日本での噂
スペースマウンテンの事故に関して日本では様々な噂があります。
ここでは噂に関わる次の4つのテーマについてご説明します。
- アイドルの死亡事故説
- 落下物
- 脱輪
- 体調不良
それでは、それぞれの噂の真相について解説します。
アイドルの死亡事故説
スペースマウンテンの事故に関する日本での噂の1つ目に、アイドルの死亡事故があったのでは?という説があります。
実際にはスペースマウンテンではアイドルの死亡事故は起こっていません。
しかし、アイドルの恋人だった男性が亡くなったことは事実です。
1987年6月、当時アイドルだった岩井小百合さんが男性との初デートでスペースマウンテンの先頭に乗っていました。
恋人の男性は若く健康でしたが走行中に突然具合が悪くなり、戻ってきた時には意識不明でした。
病院に運ばれましたが、脳内出血が原因で亡くなってしまったのです。
男性が乗車したスペースマウンテンには不具合などがなかったため、病死として診断されています。
つまり、スペースマウンテンでアイドルの死亡事故があったという説は、アイドル本人ではなく当時20代の恋人男性の突然死が発端だったのです。
どういう経緯でかは定かではありませんが、アイドルの死亡説として内容が歪んで伝わってしまったようですね。
落下物
スペースマウンテンの事故に関する日本での噂の2つ目に、落下物があります。
これは実際、1986年に部品が落下するという事故が起こり、乗客1人が軽傷を負いました。
通常は念入りな定期検査によって整備されることで部品落下の事故はほとんど起こり得ないため、非常に珍しい出来事でした。
スペースマウンテンで起こった落下物による事故はこの1件のみです。
脱輪
スペースマウンテンの事故に関する日本での噂の3つ目に、脱輪があります。
過去に2度、脱輪による事故が起こっているのです。
1度目は2003年、コースターの走行中に車軸が折れて脱線するという事故でしたが、負傷者はいませんでした。
2度目は2020年、コースターの走行中に車軸が破損して脱輪するという事故でしたが、この時も負傷者は出ていません。
レールを挟んでいる車輪を支える車軸は、長年の負荷などが原因で金属疲労を起こし破断することがあります。
スペースマウンテンでは通常整備や安全管理を徹底されているため、2度の車軸の破損による脱線事故でも負傷者はいませんでした。
しかし、そうではない場合もあります。
2007年5月にエキスポランドで起きたジェットコースターの車軸断裂による脱線事故では、1名の死者と20名以上の重軽傷者が出ました。
この事故をきっかけに、すべてのアトラクションの安全性を見直すこととなり、全国のテーマパークでの探傷試験はかなり厳重に行われるようになったのです。
東京ディズニーランドでも、スペースマウンテンを含むすべてのコースターは年1回の安全点検が実施されています。
JIS基準に沿って技術者と外部の専門業者がダブルチェックを行っているため、今日まで脱輪による大きな事故は起きていません。
体調不良
スペースマウンテンの事故に関する日本での噂の3つ目に、体調不良があります。
スペースマウンテンでは体調が悪いと乗れないという噂です。
この噂は事実で、スペースマウンテンの乗車前に下記の対象者に向けたアナウンスがあり、体調の悪い場合は乗らないようにと注意喚起されているのです。
- 高血圧の方
- 心臓・脊椎・首に疾患のある方
- 乗り物に酔いやすい方
- その他アトラクションのご利用により悪化するおそれのある症状をお持ちの方
- 妊娠中の方
- 高齢の方
上記に該当の方には乗車を控えるように伝えられます。
こうした注意喚起を行う理由の一端として、過去の事故が関係しています。
前述したアイドルの恋人が亡くなった1987年の事故以前にも、スペースマウンテンでは1人の方が亡くなっているのです。
1984年、スペースマウンテンに乗っていた高齢の女性が急性心不全を起こしました。
停止後に救急で病院に運ばれましたが、残念ながら亡くなってしまったのです。
過去に2度の死亡事故が発生したため、スペースマウンテンでは利用制限を徹底するようになりました。
スペースマウンテンは暗闇の中で高速で旋回するため、思っていたよりも体が強く振られます。
体調や疾患によっては、その衝撃により取り返しのつかないことになる可能性があるのです。
スペースマウンテンを安全に楽しむためにも自分を過信せずに、くれぐれも体調を万全にして臨みましょう。
スペースマウンテンの事故に関する都市伝説
スペースマウンテンの事故に関していくつかの都市伝説が生まれています。
スペースマウンテンの都市伝説は次の4つです。
- 子供の事故で石碑が建てられた?
- 天井にお札が貼られている?
- 手を挙げるとぶつかる?
- 幻のコースがある?
では、それぞれの都市伝説について解説します。
子供の事故で石碑が建てられた?
スペースマウンテンの事故に関する都市伝説の1つ目、子供の事故で石碑が建てられた?について説明します。
石碑があるという都市伝説は真相が明らかではありません。
スペースマウンテンの裏側に、事故にあった子供の供養のための石碑があるらしい、という都市伝説はネット上で話題です。
しかし、石碑の実物を見た人はいないのです。
過去の事故について前述しましたが、スペースマウンテンでは子供の事故は起こっていません。
目撃者がいないうえに証拠も根拠もないため、石碑の有無についての真相は闇の中です。
天井にお札が貼られている?
スペースマウンテンの事故に関する都市伝説の2つ目、天井にお札が貼られている?について説明します。
スペースマウンテンの天井にお札が貼られているというのは真実ではありません。
Xに投稿された画像を見ても、天井にお札が貼られていないことが分かります。
スペースマウンテン緊急停止してた
途中から照明がついて明るい中走ったけど暗いより明るい方が怖かったw pic.twitter.com/ocHsccir7G— 藤堂和幸/隊長:配信ディレクター/映像制作 (@frecce) April 28, 2024
スペースマウンテンは緊急停止になることが度々あるため、明るい照明の中で天井を確認したゲストの方も多いのではないでしょうか。
天井にお札があるという都市伝説は2000年ごろに生まれました。
機械トラブルの緊急停止で照明が点き、非常口に向かう際に1人の女性が天井に貼られた大量のお札に気づいて悲鳴を上げた、というお話が元です。
事実かどうかは不明ですが、実際にはお札は貼られていないことは明らかです。
事故が続いた際に、テーマパーク側がなんらかの供養をされたのではないかと予測がされているようですね。
スペースマウンテンの天井にお札が貼られているか?という都市伝説に関しては、信じるか信じないかはあなた次第、なのかもしれません。
手を挙げるとぶつかる?
スペースマウンテンの事故に関する都市伝説の4つ目、手を挙げるとぶつかる?について説明します。
スペースマウンテンで両手を挙げて乗っていてもどこにもぶつかりません。
ジョットコースターには安全のために設置基準があり、設計上たとえ立ったまま乗っても頭がぶつからないようにレールが設置されています。
スペースマウンテンは暗闇を走行するので上下の距離感が掴めず、手を挙げるとどこかにぶつけるのではないかと不安に感じやすいのでしょう。
幻のコースがある?
スペースマウンテンの事故に関する都市伝説の4つ目、幻のコースがある?について説明します。
幻のコースがあるのは本当の話です。
スペースマウンテンのコースには、右に向かうコースと左に向かうコースがあり、左側は重量を調整するために、乗客を乗り直しに誘導する場所なのです。
通常の走行では右側に進みます。
しかし、乗客が乗り込んだ後の重量確認で重量オーバーとなってしまった場合のみ、左側に向かうことになります。
安全な走行のための措置なのですが、これまでほとんど左側に向かったことがないため、幻のコースとされているのです。
スペースマウンテンの事故の首についてのまとめ
今回は、スペースマウンテンでの事故の首についての解説をしました。
「事故で首がなくなった」などの怖い噂や都市伝説について解説しました。
人間の首が飛んだことはなく、設備不良による死亡事故は起きていませんが、体調不良による死亡事故や設備の破損による事故は過去に起こっています。
スペースマウンテンに乗る際には注意喚起のアナウンスをよく確認し、体調が良いときだけにしましょう。
都市伝説には真実もあれば、真偽がわからないままのものもあります。
情報をよく確認して、自分の信じたいことであれば信じても良いのではないでしょうか。
スペースマウンテンは2024年7月で終了しましたが、2027年に再開される新しいスペースマウンテンのリニューアルを楽しみに待ちましょう!
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